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アンラッキー・デイズ
『アンラッキーな日々はラッキーな日を創る大きな前ふりである』(J.B.キング)
DATE: 2010/04/16(金)   CATEGORY: 日記
『それ』についての幾つかの考察。
苦手な所から話をしよう。
それは、誰しもが好きで、皆来るのを待ち望んでいるのかもしれない。だが苦手なものは苦手である。
とても綺麗なそれは儚さと可憐さを兼ね備え、人々を幸せな気分にさせる。
時として、その瞬間しか見せない事が、感じ方一つで人々に様々な印象を植え付ける。

私には、苦手な事も、それも、受け入れてみる事が大事なのだ。

人は汚れのない存在に圧倒され、いつの日か自身もそうなりたいと心の中で思っているのかもしれない。
それは今年もやってきた。

ムランティン・タランティーノはこう言った。
「いつもそれは突然なんだよ」
と。

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4月4日。まだまだ肌寒い気温の中、世田谷区の緑道沿いでそれを見に仲間が集まった。

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日本人はそれが好きで、お国柄なのか沢山の人が昼間っから集団で酒を飲む。

私たちも例外ではなく、その下で缶ビールを開ける。
早く飲んで酔っぱらわなければ、外の空気に体温を全部持ってかれるのではないかと感じ、ハイペースでビールを喉に体に注ぎ込む。
地面に敷いたダンボールが意外に暖かく、何時間座っても大丈夫なのではという錯覚に陥る。
今回のメンバーはのべ10人くらい。入れ替わり立ち替わりであまり覚えてはいないが、歴代のそれに比べるととても密度の濃いものになっていた気がする。
日も落ち、カセットコンロと鍋を持ってきたムランティンはみんなに鍋を振る舞った。
湯豆腐始まりのうどん経由、闇鍋止まり。

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暗い中、鍋に入れられたキャベツ太郎やハッピーターンは、全く新しい食べ物に生まれ変わっていた。アリなものもナシなものも、新しいものは往々にして興味深い。

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その時ふとそれを見上げた。

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「アリだな」

夜のそれには、儚さがなかった。
ただ純粋に光に照らされたそれは、散る事を忘れているのか、一番綺麗な状態でそこにいた。
ただただ、1年振りにいつも通りに存在していて、夏の蝉宜しく、鳴きはしないが、圧倒的な存在感で本日の主役を演じきっていた。

苦手である私に、それは、時間を止めてくれたのだ。一番の見せ場だから見てくれと。

笑った。笑ったし、アリだなと思った。
そう思わせたそれの勝ちだ。
「アリだな」と口に出すと、仲間は口々にうるせぇと批判した。俺らのそれを、そんなに簡単にわからねぇだろ?という意味を込めて。
だが、そいつらも笑っていた。
酔っていたのか、はたまた嬉しかったのか。

流石に、限界を感じた私達は部屋へ移動したが、そこにはもはやそれがないため、いつもと変わらない部屋飲みへと姿を変える。

顔が赤いと言われたのはどのくらいぶりだろう。お酒の量が多かったのか、雰囲気に酔ったのか、かなり良い感じで終電の時刻が来て、ムランティン邸を後にした。

苦手だと思っていたそれも、もうすぐ幕を降ろす。

また来年まで1年あるが、また違った気持ちでこの目に映るのを期待しよう。

まだ、心からそれが好きだと言えないから。


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