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アンラッキー・デイズ
『アンラッキーな日々はラッキーな日を創る大きな前ふりである』(J.B.キング)
DATE: 2011/01/30(日)   CATEGORY: 日記
『ネコ騙し辞典~な:名前』
名前とはなんぞや。

人の呼び方、呼ばれ方であり、その人は一生その名前で生きてゆく。

同姓同名がいるとしても、その名はその人にとって世界に一つだけのモノなのだ。

ただ、役者という職業は、たまに違う名前を背負わなければならない。
架空のキャラクターを演じなければならない。
その人物のバックボーン等も考えて……。


私は脚本を書くとき、登場人物の名前をまず考える。


例えば『simple』では以下の名前があった。


○轟・ジェームス・アンダーソン・Jr(トドロキ)
○イカヤマアタル
○板東圭介(バンドウケイスケ)
○六本木大(ロッポンギダイ)
○九頭竜太(クズリュウタ)
○九頭犬二(クズケンジ)
○柚月マリア(ユヅキ)
○東高志(ヒガシカタシ)
○首捥宏(クビモゲルヒロシ)
○坂本龍馬(サカモトリョウマ)

坂本龍馬は実在する人物であるため、おいといて。しかし渋い名前が多い……。

なぜこのような名前をつけたのか、『simple』を振り返りながら解説していこう。



トドロキは、寿司屋の名前を考えていたら『轟寿司』っていうのがまず浮かんで、そこから『オドロキ!! 轟寿司』という店名が決定したのだ。そこの大将はカナダ生まれのハーフで…っていう設定から、何故かこの名前になった気がする。ユヅキにプロポーズする時にフルネームを名乗る。父・アンダーソン、母・陽子の間に一人っ子として生まれる。小学校までカナダで過ごす……。中学でこの街に越してくるも、なじめず、高校中退、寿司の道へ……。


イカヤマは寿司屋の中年バイトで、魚の名前が入っている名前にしたいと思い、グダグダ考えていると、イカヤマって名前が浮かび上がり、寿司屋に持ってこいの名前じゃんって思ったんだけど、そのままじゃ普通なんで、下の名前をアタルにした。劇中であたっちゃダメだとバンドウに突っ込まれ、そこらへんおしいんですよねとトドロキに言われ、「たはっ」っと照れていた。鹿児島県出身だが、イカヤマって名前は地元でも彼の家だけらしい。ちなみに漢字だと『烏賊山』になるのかな。親父が漁師であるため、先祖がイカ釣り専門だったのでしょうか……。


板東は、地元のクラブ業界に有名な方がおりまして、みんなに「バンドウさん、バンドウさん」って呼ばれていた所から、私の中で兄貴分的な存在の名前かなと思って決めた。決して「エイジ」の方ではない。劇中で『バンドウケイスケ』改め『クビモゲルケイスケ』になりかけたが……。この中ではヒガシに続き、普通の名前だ。


六本木は実は湘南生まれという設定だったが、泣く泣く台本をカット。地方に住んでるのに「六本木」という『ザ・都会』みたいな名前で生きていかなきゃいけない、名前負けしているみたいな感じにしたくて決めた。六本木大って響きが好きだ。ちなみにカットしたため本番では下の名前を言うシーンがなかったが、冒頭の寿司屋で「湘南の六本木と言えば、湘南で知らない奴はいない」と自分で言う台詞があったのだが、イカヤマに「ここ湘南じゃないんで、誰も知らないですね」みたいな返しをされていたのだ……。ちなみに、もう少しでグビモゲルにキレられ、名前が『六本木』から一駅進めて『青山一丁目』にされる所だった。


九頭竜太は、ダメな人生を歩んでる人物ってところから、『クズ』という名前にしたくて。昔『ガッツ乱平』という漫画で乱平のライバルに九鬼という天才がいて。なんかその九鬼からインスピレーション受けたような。劇中では街で出会ったヒガシに「イタコさん」と呼ばれたあと、自己紹介をしている。


九頭犬二は、クズケンって呼びやすさからきた。犬らしさは一つもかもし出てなかったが……。九頭兄弟はなんか好き。兄貴に「ケンジ~、ケンジ~」って呼ばれて可愛がられてる感じとか、なんかいい。クビモゲルはこの兄弟を「クズ兄(にい)」「クズケン」と呼び分けていた。


柚月マリアは、モデルがいました。てか、マリアって名前の子、最近だと本当にいるから凄いよね。劇中で、トドロキに職場の名前を聞かれたのを勘違いして、名前を名乗る。ちなみに海鮮丼のワサビを大量に食べ、涙を流しながらむせている時に、トドロキは有線でT-BOLANの『マリア』を大音量でかけるのだが、その曲の歌いだしが「♪泣かないで僕のマリア~」であった。どのくらいの人が気付いてくれただろうか? トドロキはわかってて有線のヴォリュームを上げたのだ……。ただプロポーズのためにと選んだ曲がこれだったのだが、これ失恋の曲だから……。その辺、おしい男・トドロキでした。


東高志は、まあ、なんでしょう。自分がモデルなんでそうなったのですが。僕の正反対の名前にしたくて、西永の西の逆で東にしたり、貴文はちょっと残して高志に。劇中で死んだオカンの言葉を話すクズリュウタに「タカシ! そんなバイトやめたら?」と名前を言われてました。西さん演じるヒガシってのも、なんか名前に意味ありげで面白かった。ヒガシタカシって韻を踏んだようなゴロも好き。


首捥ねー。なんでこんな名前考えたんでしょ?クビモゲルて。首捥組ってなんか怖いけども。宏て…。下の名前ふっつう……。「クビモゲルフラッシュ」はすぐ思いついた。なんかこの人なら言いそうだし。



最後に、『坂本龍馬』の名前の由来は岸さんに聞いてください。
稽古場で話してました。岸さん、龍馬の由来。
たぶんバッチリ答えてくれると思います。


そんなこんなで、毎回毎回、多くの名前を考えては、舞台が終われば忘れ去られていくのだ。


ちなみに猫☆魂の舞台で『カンダ』という名前が何回か出てきている。
なんか好きなのだ「カンダ」と言う名前が。


ちなみに去年やった『秘蜜。』という舞台に出てきた役名は、中学・高校の同級生の名前であったり。
『悪い夢』のキャラクターの名前は、石川県の街の名前(ex.カナザワ、ワジマ、コマツ)だったり。
『狂る大学…』のキャラクターの名前は、1月~12月の呼び方(ムツキから「ムツ」、キサラギから「キサ」、シモツキから「シモジマ」)とかだったり。
その時その時で、名前の選び方は違う。


その中でも、
『耳-zikan-観』で、岸さん演じた「マシコマサル」という名前が、未だに忘れられず、気に入っている。
岸さんも凄く気に入って頂けたようで、ごく稀にマシコマサル話になったりする。


まあ、毎度毎度、名前を考えるのは嫌いではない。

そこからキャラクターが生まれてきたりするのだから。






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| | 2011/01/31(月) 00:36 [EDIT]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

| URL | 2011/01/31(月) 08:57 [EDIT]
坂本龍馬は
→姉(乙女)がハレー彗星を見て名付けた説と→母が『胎内に熱い炎を吐きながら龍が飛び込んだ』という夢を見たから説と→生まれた時から背中にたてがみの様な毛が生えていたから説。
と色々あるそうです。
竜(竜太)と龍(龍馬)がリンクする(会話出来る)のが面白いと思いながらやってました。←今更どうでもいいカミングアウト

nishinaga | URL | 2011/01/31(月) 12:24 [EDIT]
携帯だと、クビモゲルのモゲルって漢字出ないんだな。
> 非公開サマ

スピンオフ的な内容になってしまいましたね(笑)

色々な事を考えながら、役名は生まれていきます☆

ありがとうございました☆

nishinaga | URL | 2011/01/31(月) 12:28 [EDIT]
> 岸サマ

さっそき岸さんからコメントが来るとは!
ありがとうございます!

龍馬は幾つも説があるんですよね。

どれも本当っぽいし。

あと竜太と龍馬って、台本書いてた時、混乱してリョウタとかになったりしてました(>_<)

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