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アンラッキー・デイズ
『アンラッキーな日々はラッキーな日を創る大きな前ふりである』(J.B.キング)
DATE: 2011/02/15(火)   CATEGORY: 日記
『ネコ騙し辞典:に~日常』
2月も中旬にさしかかり、世界が氷に包まれた。
旅人はどんな些細な事でも、それが奇跡なのだと思っている。
抑揚のないニュアンスで、空は嘆きを止めない。
恐ろしくも愛のある暗闇と羽根の生えた白い粉。
凍てつく空気と生暖かい白い幻想。
昆虫達は巣に籠もり1mmも動かず、人間達は愛し合う者の元へ駆け寄り抱き合う。
その時、世界は暖色系の色合いへと変化し、種が卵を求める。
目の前にいる柔らかいファーをまとった愛しい動物。旅人はあなたが好きなのだ。
過去に未練は何もなく、この世に生まれた事を感謝する。
輝きを増した夜景が、旅人達を包む。
酸素。夢。カメラ。ムイムイ。ヌーヌー。
遠くで幸せの声がする。
あなたがいてくれたから、旅人は旅人でいられる。
今日も笑顔で笑ってるはずだ。
あなたの作り出す絵は誰にも描けない。

が、故に怖い。恐ろしい悪魔なのだ。
旅人は心を締め付けられ、この世からいなくなってしまいたくなり。
胸が締め付けられ、心肺停止してしまうのではないかと錯覚する。
目に見えない3つ目の奴が私の心の臓物を握る。握り、握りしめる。
どうすれば、この悪夢から覚めるのか。
猛進する時の中ひたすらじっと耐えよう。
いっそ記憶を消し去りさえすればどれだけ楽なのか。
嫌だ。まとわりつくな。流線型の光どもよ。
腐った魚の目がこちらを見る。
明日は我が身か。

暖炉から零れるオレンジ色の暖かさに守られ、旅人は目を閉じる。
昨日とは違う今日。
今日とは違う明日。

世界がどこに向かおうと、今日も未来を夢見てる。
虹と相反する景色。その姿すら希望である。
歩みを止めるな。
過去を捨てろ。
旅人は今日も思う。
この旅は何なのか。
自分は何なのか。
ちっぽけな存在で。
孤独なのだ。
もうどうにでもなれば良い。
旅人は明日死ぬ。
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